雨降って、地固まりません

今年は早くも梅雨入りし、毎日、強い風雨がやみません。

「雨降って地固まる」と、もめごとの後は、人間関係がかえって良い結果を保てるようになることを例えて言われますが、ことさら、相続に関しては、地が固まることはありません。

相続の場面では、相続人全員で遺産をどのように分けるか話し合う遺産分割協議をすることがあります。

全員で、話し合う、という二つのポイントがあります。

ふだんから、親族間で交流がないと、まず全員と連絡を取り合うことが難しいものです。

相続人を調査することで、全員の住所と氏名はわかります。そこからどのように連絡を取ればいいのか、遠慮されたり、とまどう方があります。

話し合うことが難しいこともあります。

なにももらわない方や、放棄される方も、手続をしていただかなければなりませんが、遺産をもらうつもりがない方にとっては、ただ面倒なことですから、協力することを拒否されることがあります。

また、遺恨があって、その仕返しとばかりに、手続を遅延させ、困らせることが目的で、協力しない方もあります。

もっとも、相続人の中に認知症などで判断能力が不十分な方がいれば、話し合いどころではありません。

このような場合に、遺産分割を前に進めるためには、家庭裁判所で遺産分割調停の手続を利用できます。

裁判所に間に入ってもらって、連絡をとったり、お互いの言い分を調整してもらったりして、落とし所を見つける手続です。

ただし、相続の問題は、裁判所を利用すれば解決できますが、親族の関係までは解決できません。

世の中の相続には、裁判所で争うまではいかなかったけど、誰かが我慢してその場をしのいだものも多くあるものと予想します。

いずれにしても、相続をきっかけに、親族関係が冷え切ってしまうことがあるものです。

このようなことにならないためには、遺言書を準備しておくことです。

特に、家族に意向を伝えたうえで、公正証書で遺言書を作成することをおすすめします。

雨が降っても地が固まらないのが相続の問題です。早めのそなえをご提案しております。

投稿者プロフィール

司法書士 野田啓紀
司法書士 野田啓紀
昭和56年 名古屋市生まれ、京都大学法学部卒業。
大学卒業後、複数の上場企業の管理部門にて、開示業務、株主総会運営、株式事務を中心に、IR、経営企画、総務、広報等に携わる。
平成26年司法書士試験合格後、名古屋市内の司法書士事務所勤務を経て、平成30年10月、司法書士野田啓紀事務所を開業。地元密着で、相続・認知症対策のコンサルティングに注力する。
令和3年1月、愛知県内で五つの司法書士事務所を統合して、グラーティア司法書士法人を設立し、代表社員に就任する。
ウェルス・マネジメントを深めて、個人や中小企業オーナー向けに、相続、認知症対策、事業承継やM&Aに関与する。税理士、不動産業、寺社と連携し、遺言書、任意後見契約、家族信託の利用を積極的に提案している。
また、自身も、司法書士事務所の承継に取り組む。
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